無題。

ここ何年かですっかり「気力」というものが失せてしまった様だ。
仕事に長い時間集中出来無い。
長編小説を読む気が起こらない。
シミュレーションやRPG等の時間を要するゲームに食指が伸びない。
アイデンティティーであった筈の恋愛においてすら、それは例外ではなくなってきた様である。
   
   
人生において過去を振り返り 『あの頃は良かった』 などとのたまう事は一生しないであろう、という自らに対する見解も改めなければならないのか。
三十而立、四十而不惑。 人間の総合力40歳最高説を推す私としては、現在の己から自分の能力を判断せざるを得ないのがまた辛いところだ。
   
   
どうやら私が失いゆく気力は、積んできた経験を徐々に上回りつつある様である。
人が死を意識するのはこんな時かも知れない。
   
   
2004/04/18 ごんぶと・ああ〜ん より。
 
 
※ ごんぶと・ああ〜ん は、今は無き「昆布庵」の1コンテンツです。