萌えろ いい女

んで続き。
前回敢えて述べなかった事であるが、「萌え」が元々ロリ・コンの感情に端を発している以上、性的な部分を抜きにして語るのはちと難しい。
しかしながらこの性的な事柄というものはなかなか表に出すのが憚られる事が屡(しばしば)である。
性的なものを真摯に考慮・研究してきた…つもりの…私などにとっては不愉快極まりない俗な慣例ではある。
   
   
勿論、秋葉原に海月の如く漂う有象無象達にとっても思う処があったであろう。内に秘めた性欲という感情を表に出すまいと鑑みつつも、それを求めて彷徨う姿はいとあはれでさえもあった。
   
   
そこで彼等は、一般人に不快感を与える事無く己の性欲を他人に対しても誇示するべく造語という手段を取ったのである。
「オタク」という造語が一般人によって抉り出され辱められたのとは逆に「萌え」は彼等によって造られ、そして一般人の一部にも認知されるまでに昇華したのだ…
無論、想像の域は出ないが。
   
   
つまり「萌え」とは、性的欲と可愛さを包括しているのではないか。
単に可愛いさという美的観念のみにおいて魅了される、性欲から乖離されている状態においては「萌え」ている、とは言えないのではなかろうか、と。
「性欲」と「可愛い」を統合した言葉を「萌え」と呼ぼう、ということで発生したのが「萌え」ではないだろうか、と推測するのである。
   
   
2004/04/30 ごんぶと・ああ〜ん より