早朝に迫り来る恐怖
通勤途中、突然そいつは私をターゲットにし敵意露わに向かって来た。
禍々しい程の圧倒的存在感を示すオレンジと黒のボディーカラー。
重爆撃機・B29を思わせる羽音の重低音。
ヤツだ。
世界最大最強のVespa*1、オオスズメバチ。
カチッ、カチッ と強靭な顎を巧みに使い警戒音を発する。戦闘体勢は既に万全。
巣が近いのか? しかし特定の土中にしか巣を造れない奴等が都会にコロニーを張るとは考え難いのだが。
いづれにしても相手が悪かった様だな。
今日の私は何故か冴えていた。
腰の辺りを狙いに来る蜂をスローモーションで捕らえ手刀を見舞う。
無様にも地面に堕ちたところをすかさず踏み潰す。
ふと気がつくと、周りを取り囲むが如く何十匹もの仲間が上空待機し様子を伺っていた。
丁度良い。宣戦布告してやろう。
踏み潰されながら尚も動こうとする第一番目の犠牲者を体液を絞りつくさんばかりに踏みにじり、上空を覆う程に増えた敵機を睨みつける。
再戦の予感を残しつつ、奴等は去っていった…。
ええと、たった今みた夢なんですが、誰か夢分析して下さいまし。