これより美味い饂飩を食いに行く

  
なんだか「俺より強い奴に会いに行く」みたいなタイトルだ。
ラーメンも好きだが、最強の麺類は饂飩だと信じて疑わない文観の中の人が都近郊で食べ歩きをしてみよう。
 

久々におんもに出てみると、まだ桜が咲いていた。
十日以上前に上野で花見をした筈だが…。やはり都心と「限りなく埼玉に近い東京」では気候に差があるのか。
 

最初は上福岡の「條辺」。
言わずと知れた元巨人軍投手・條辺剛の店ですね。のれんの題字は長嶋茂雄 書。
回転率重視の店だが、いつ行ってもそれなりに混んでいる。
 

トッピングはセルフ方式。今日は茄子とうずら天をチョイス。
麺のコシはそれほど強くないが、その分モッチリ感が強い。遅い朝飯には丁度良いか。
ダシはあっさり目でトッピングを足してもクドくならない。
 

南下して巣鴨へ。とげぬき地蔵で一休み。
 

古奈屋」本店。カレーうどんといえばココ。
 

季節限定の春菜カレーうどんを所望。
甘い人参・サクサクアスパラ・ほんのり苦い菜の花。
これに天使の海老天をプラスしたのでお値段はちょいお高めだが、実に美味い。ルーはとろとろクリーミィーで辛さ控えめ。
 

巣鴨駅前に戻るとまだ桜が咲いていた。満開をちょっと過ぎて葉が出始めの頃。
山手線の緑と空の青が映える。
 

3軒目は「根の津」。2002年開業と比較的新しい店で建物はすごくシンプルな造り。
上野近くだがアクセス悪く、ココ以外に行く用事がないので中々足が向かないが、味は本物。
逆に言えばこの店の為だけに行く様なものだ。
と思ったら…
 

しまった。17:30まで結構時間あるなあ。
たまには周りをぶらついてみるか。
 

すぐ近くの根津神社
 

根津神社は今から千九百年余の昔、日本武尊千駄木の地に創祀したと伝えられる古社で、文明年間には太田道灌が社殿を奉建している。
江戸時代五代将軍徳川綱吉は世継が定まった際に現在の社殿を奉建、千駄木の旧社地より御遷座した。
明治維新には、明治天皇御東幸にあたり勅使を遣わされ、国家安泰の御祈願を修められる等、古来御神威高い名社である。

改めて聞くと凄い。由緒正しいにも程がある。
 

池では鯉よりも巨大ミシシッピアカミミガメが幅を利かせていた。俗に言うミドリガメというヤツだ。
こっちみんなw
 

乙女なのに稲荷とはこれいかに。
こちらにいらっしゃったのは50年程前に乙女だった方々ばかりでした。
 

根津の駅前通りを歩くと、なんとも懐かしい昭和の店先が並んでいる。
目刺しの専門店なんてココ以外に見た事ない。
木造3階建ての串揚げ屋「はん亭」がこの通りの代表格かな。
 

風呂屋も桶が全部、木。ヒノキの匂いが通りまで漂ってくる。
そういえば小学3年までは私の家もヒノキの風呂だったっけ。
 

いつも帰りに寄る柳屋高級鯛焼本舗も本日は終了。
うーむ。今日は巡り合わせが悪いな。
 
で、肝心の「根の津」で頼んだ ざるうどんの写真を取り忘れ。
透明感のある多加水麺は美しく、コシ程々で喉越しなめらか。こころもち薄味のつけ汁にも合う。
ココは来るたびに何を注文しようか迷う。どれも見るからに美味そうで。
 
4軒目は鶯谷の「粉吉うどん」へ行こうと思ったのだが、既に腹が一杯に。
病み上がりで胃に負担は掛けたくない。
 

腹ごなしにぶらぶらするうちにいつの間にか神宮球場へ。習慣って怖いねw
この日は燕−鯉戦。なんとなく外野席へ。外野席での観戦は実は2年ぶり。
結果は0-4で燕は今季初の完封負け。
 
そんな一日。