記録に残す物を記憶に残す

mongkang2006-01-22

 
http://www.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0504/12/news088.html
京セラ「CONTAX」、銀塩・デジタルとも出荷終了へ(2005年9月終了)
 
http://it.nikkei.co.jp/pc/news/index.aspx?i=20060111da008da
ニコンフィルムカメラ事業を縮小・デジカメに集中(2006/1/11)
 
http://it.nikkei.co.jp/pc/news/index.aspx?i=2006011905857da
コニカミノルタ、カメラ・フォト事業から撤退(2006/1/19)
 
 
小学3年でキヤノネットを初めて触って以来、リコーXR500・キヤノンAE−1+P・ニコンnewFM−2…と35ミリ一眼レフカメラを買い繋いできた銀塩カメラ愛好者である私にとっても、それはもう大変残念なニュースが立て続けに発表されております。
 
現在はオリンパスOM−2Nにズイコーマクロ50mmF2 or トキナーマクロ90mmF2.5+モータードライブが愛機の標準仕様なのですが、このOMシリーズもまた販売中止との事。
 
http://www.itmedia.co.jp/news/bursts/0201/18/09.html
オリンパス「OMシステム」販売終了 (2006/1/18)
 
 
APS*1が出てきた頃から35ミリ銀塩フィルムカメラの行く末を案じておりましたが…いざ目の当たりにするとなんとも寂しいものです。
尤も、斜陽であるカメラ産業からの脱却が後手に廻った企業ほど、業績で苦戦しているのは周知の事実。
 
35ミリカメラの製造・販売を主な業態としてきた企業で、現在成功しているのは全てデジカメを経て半導体、電子機器等に業種転換した会社ばかりです。キヤノンが一番端的な例ですな。
デジカメ戦争でキヤノンに敗れた(と言っても過言ではない)ニコンもまたその道を辿る途中なのでしょう…。
 
Aiニッコールレンズのカチッとした写り味は記録系 鉄チャン*2であった私にとって最高の逸品でしたし、OMシリーズの充実した接写システムとサクラカラーの微妙にマゼンダがかった軟調子のフィルムもまたネイチャーフォトには欠かせない物でした。嗚呼。
 
 
しかしそんな中で朗報が一つ。
 
富士写真フイルム株式会社 公式HP
http://fujifilm.jp/information/20060119/index.html
 

人間の喜びも悲しみも愛も感動も全てを表現する写真は、人間にとって無くてはならないものであり、長年のお客様のご愛顧にお応えするためにも、写真文化を守り育てることが弊社の使命であると考えております。
 
その中でも銀塩写真は、その優れた表現力・長期保存性・低廉な価格・取扱いの手軽さと現像プリントインフラが整備されている点等でデジタルに勝る優位さもあり、写真の原点とも言えるものです。
 
弊社はそのような銀塩写真を中心とした感材写真事業を継続し、更なる写真文化の発展を目指すとともに、写真をご愛顧いただけるお客様、ご販売店様の支援を今後とも続けてまいる所存です。

 
富士フィルムがいい事言った!
 
とりあえず最近半年に1本だったフィルム使用のペースを、月イチに上げてみる事にする事をここに誓おう。
ついでにトライXもネオパンに換えてみる。
それが私に出来る事の精一杯。
 

*1:1996年に全世界で導入された、撮影データを記録するための磁気層が塗布された24ミリ巾フィルム。カートリッジの小型化によりカメラの小型化を推進。フィルムの装填も簡略化が可能になった

*2:「テッチャン」鉄道マニアの意