メイド喫茶に行ってきました

mongkang2006-06-23

 
メイド(maid, maid-servant)とは、清掃洗濯炊事などの家事労働を行う女性使用人(女中・家政婦・ハウスキーパー・家庭内労働者)を指す。
 
個人宅における使用人のみならず、ホテルの客室担当従業員(ルームキーパー)なども含まれるが、狭義では(特にサブカルチャー/オタク的文脈において)個人宅で主に住み込みで働く女性使用人(いわゆる「メイドさん」)を指す。
 
以上、例によって例の如くWikipediaより。
 
 
定例甘味会という事で、私とT氏の男2名・R女史とCさんの女2名(訂正・内一名は漢)で街へと繰り出し
「スイーツ食べ放題」という 甘党には至福の、そうでない若干1名にとっては雌伏の時を過ごしておりました。
さて落ち着いたという所で若干1名の言う事にゃ*1
 
メイド喫茶いかね?」
 
昨年11月のエントリにも挙げた通り、私めはこの「メイド喫茶」なる施設に少々興味が有りまして…
一も二もなく快諾した次第。
意見も纏まりいざ出陣、しかし場所が判らない。
うーん本屋行って「萌えるるぶ」でも見て調べるか…と考え込む私を尻目にR女史。
駅前にテーブル出してメイド服と丸眼鏡をお召しのお嬢様に*2
 
メイド喫茶行きたいんだけど、どこがイイっスかね?」
 
行動はええ!
 
こうしてまたもや漢ゲージに10ポイント加算したR女史とご一行、お目当てのメイド喫茶へと到着。
なんでも休日には5時間待ちもあるというスタンダードな人気店らしい。
まあ今日は平日だし待つ事もあるまい…と思いきや。
既に5〜6人がお待ちのご様子。しかもまだ別室にて待機中のお客様もいらっしゃるとか。
「女性のために功を焦るのは良くない。落ち着くんだ*3
と一声掛けたくなる気持ちをグッと堪え20分。思ったよりは早く入店が適う。
 
「おかえりなさいませ〜ごしゅじんさま」
 
お決まりのご挨拶なのだが、イマイチしっくり来ない。
決してメイドさんの器量が問題な訳ではない…と思いたい。
おそらくは「おかえりなさい」という言葉を発せられる場所が、普段は自宅等 自分のテリトリーであるのに対し、
ここがどうみても高校生の文化祭会場であるのが原因なのだろう。
 
ああ、メイド喫茶とは徹して商売なのだ。
メイドのような格好をしているウェイトレスさえ何人か居れば成立する商売。
そして大元の「maid-servant」どころか「メイドさん」の意味ですら綺麗さっぱり失っているが故に違和感を覚えるのだ。
 
 
私達がついたリビング席はステージから一番奥にあたる、所謂「観客席」。
ヲタの生態を観察するのにこれ以上適切な場所もないという絶好の位置。
観客席には外人カポーも座っており、成る程ニューヨークタイムズでも取り上げられる*4オタク文化とは普通にグローバルなものなのだなあ、と感慨深い。
 
着席し それぞれに注文、私は「今日の紅茶」を頼んだのだが…遅い。
20分も経っただろうか、メイドさんを捕まえてオーダーの確認をする。
「大変申し訳ございません!ご主人様」
という答え、出来れば瞳を潤ませておろおろしつつ
「ご…ごめんなさい…」
という台詞を期待していたのだが、ごくふつーの受け答えだった。
プロ意識の欠如なのか、トラブル回避の為にマニュアル化しているのかは判らないが少々残念。
 
やがて注文の紅茶が到着。
小さめのポットからはいい匂いが…あまりしなかった。
「お入れいたしましょうか?」
とポットからカップに紅茶を注ぎ、砂糖とミルクを注いで掻き混ぜて貰う。
唯一、メイドさんらしい振る舞いが間近で見られたのはこの時だけだったであろうか。
因みに「ふーふー」はなかった。
 
 
そして中央ステージを取り囲む様に群がるその筋の方々。
このステージ取り巻き席をご希望のお客様が多く、おかげでリビング席希望の私達は早く入店出来たらしい。
全身からカブト虫臭を漂わせ、おそらくは室内温度を5℃は上げているであろう彼等。環境に優しくないことこの上無い。
メイドさんの一挙手一投足にかじり付き、鼻息も荒く話し掛け、ジャンケンゲームや写真撮影に興じている。
ジャンケンゲーム*5勝利者などは赤いウィッグを振りかざし、もう天下を取ったかの様なはしゃぎっぷり。
 
ふむ。これくらい心底楽しめる人にとってはさぞかしメイドインヘブン(用法誤り)なのでしょうなあ。ある意味羨ましい。
しかしいけません。先程からR女史とCさんより「コロス」オーラが出ております。
そこらへんにしておかないとメイド喫茶が3分でモルグ*6に変わってしまいますよ。
 
そんなこんなですっかりおなかいっぱいになり*7退店。
 
私以外の3名はヲタ属性が薄いので、ここは私だけでもフォロー役に廻ってみるのがスタンスか?
と思っていたのですが、駄目でした。轟沈です。
多分一人で行っても結果は同じだったでしょう。
況してや一番可愛かったのが厨房にて料理作ってたおねえさんだったなんてオチにもならない…。
 
結論
「ふるさとは とおきにありて おもふもの」
『エマ』でも読んで寝ます。
 
 
追記。
メイドさん属性チェック Ver.1.30
http://www.netlaputa.ne.jp/~annie/maidcheck1.html

判定結果。

『2006年 6月 24日 (土) 00時 15分 06秒 現在
文観弘真さん
のメイド属性は
1055ポイント
です。

かなりの萌えっぷりです。
おそらく後戻りは出来ないでしょう。
禁断症状を感じたことはありませんか?
かくなる上は坂道を転がるようにどこまでも突っ走りましょう。
きっとその先はパラダイスです。』
 

*1:いいだしっぺは私の記憶違いかも知れない

*2:メイド喫茶簡易案内所だったらしい。平日だっつの。秋葉恐るべし。

*3:シャア・アズナブル

*4:http://www.excite.co.jp/News/bit/00091116307319.html

*5:「萌え萌えじゃんけん じゃんけんぴょん」とかなんとかとかいう黒魔術の呪文の如き妖しげな掛け声と共に暗黒舞踏が行われていた様な記憶もあるが定かではない

*6:死体置場

*7:紅茶一杯しか摂取していないが