人をノロわば穴二つ

 
クリスマスに全身全霊を掛けて、全世界のアベック(死語)に向けて呪詛の念を発していたところ
どうやら呪詛返しに遭った様です。
 
1/6深夜からなんだか腹に異変。間断無く鈍痛。誰か腹ン中で山鹿流陣太鼓叩いてます。
普段から過敏性腸症候群を患っているのでいつもの下痢かと思いきや…まあ出るわ出るわそれはもう滝の如く。
「あなおかし、いかさまこれは水ばかり」*1
やがて胃痙攣と共に激しい嘔吐に襲われるに至って、ようやくこれはマズイという事に気付きます。
 
食中毒系の症状である事は明らかだったので、ネットで調べようと思ったが体が言う事を聞きません。
PCよりもWCに常駐せざるを得ない状況です。
ひたすらに ※しゃがんでは出し、跪いては出し
 
※100回ほどくりかえし
 
やがて夜が明け、昼近くになってようやく嘔吐だけは治まってきます。
調べるとやはりノロウィルスっぽい…
吐瀉物・排泄物にはウィルス満載らしいので、とりあえずシーツ・枕等を隔離・洗浄殺菌。
タクシーを呼んで病院に行こうと思ったが、ウィルス付着から空気感染の恐れもある様なので救急車を呼んでみました。
特に有効な治療法がある訳でもないので、今更のように予防と対処法を聞き*2、生理食塩水の点滴だけ受けてすぐ帰宅しましたが。
 
 
ノロウィルス、語源はドイツ語という記述をそこかしこで見掛けますがこれは間違い。
1968年・米国ノーウォークの小学校において集団発生した事からNorwalkの頭文字を取って、2002年に国際ウイルス学会が「ノロウィルス(属)」と付けた様です。
ウィルスの語源はラテン語で毒の意味を持つvirus。英語ではバイラス、ドイツ語でビールス(ヴィルス)ですね。
 
予防法としては兎に角 手を洗うこと。爪の中や指の間、手首まで洗うと効果が上がります。
実は石鹸・アルコール系消毒薬では殺菌効果は殆どありません。が、物理的に洗い流す事が重要。
感染してしまった場合は塩素系消毒薬が効果的です。
私の様にファブリーズしたりエタノールを霧吹きで部屋中に振り撒いてもダメ。
 
基本的には経口感染ですが、特に同居家族等の二次感染には要注意。
嘔吐物・排泄物にはウィルスが大量に混じるので不用意な接触は厳禁です。手袋・マスク着用が必須。
また湿度が低いと室内にウィルスが浮遊し、口に入り感染することもあるそうです。
 
 
2日間で症状はほぼ治まったので安心していたのですが、治癒してからも2〜3日はウィルスを排出し続けるとの事。
思わぬ正月休みとなりました。やれやれ。
 
 
今郵便受け見に行ったら、仕事書類がぎゅうぎゅうに押し込まれておりました。
とっても親切な上司が届けてくれた模様。
直接渡しに来てくれたら感染(うつ)してやったのに。ちッ。
 

*1:平家物語平清盛の一節『いかさまこれは虫ばかり』 訳:これは吃驚、(清盛の尻から)凄い量の虫が出てきたではないか

*2:しかも対処法間違ってたorz