4コマ漫画を避ける人は真の漫画読みに非ず

 
我こそは漫画好き って人は多いけど、4コマだけは読まないんだ…
そんな人、4コマ漫画が市民権を得た昨今でも未だに多いよね。
 
物語の基本である起承転結を最も端的に表した形でありながら、4コマという型に嵌った表現が毛嫌いされてか、マニアックという表現をされたりもする。
 
実 に 勿 体 無 い 。
 
あの国民的アニメ・サザエさんもいじわるばあさんも少年アシベも元は4コマ漫画。
まあ、肩肘張らずにお薦め4コマを羅列してみるんだぜ。
 
 
「× -ペケ-」

これは結構メジャーか。新井理恵信者はたまに見かけるし。
過激なネタをシニカルに表現した名作。
岡本夢路シリーズが好き。
 
かしましハウス

日本版・若草物語秋月りすといえば「OL進化論」が有名だが、こっちの方が数倍面白い。
竹○房と揉めて物語が完結しないまま連載終了になったのがあまりにも惜しい。
ラストは脳内補完で。あと、みずえは俺の嫁
 
幕張サボテンキャンパス

千葉が舞台のゆるゆる大学生活。8年もやってたんだねこれ。
丁度文庫版が最近発売されたから買ってみるもよし。
 
「そんな奴ァいねぇ!!」

こちらもアフタヌーンで長期連載中。
流石にダレてきたけど初期の面白さは格別。ムダ知識の集積所。だがそれがいい
今、時代は天誅男を求めている。
 
「…すぎなレボリューション」

小池田マヤは何故かマイナー臭が抜けないが、ストーリー4コマの先駆者。
これがKISSで連載されてた頃は結構話題にもなったんだがなあ…
芳文社と××って版権引き上げた頃から作風も変わっていい感じ。
デビュー以来追っている漫画家の一人。販売業の方には「すーぱータムタム」もお薦め。
 
ちびとぼく

ほのぼのアニマルギャグ。
連載当初、私屋カヲルにこれほどの4コマ適性があろうとは…と驚愕したものだ。
一方で「こどものじかん」の様な重厚なネタも扱えるのもまた凄い。
いや、あれは重厚なんだってば。うん。
 
あずまんが大王

こちらはゆるゆる高校生活。
アニメから入った人も多いであろう名作。
猫に嫌われ続ける私は榊さんが他人に思えません。
大阪かわええなあ。
 
「どきどき姉弟ライフ」

身内萌えラブコメディーストーリー4コマ。
後藤羽矢子さんはフランクな姉属性を刺激して止まない。いや、漫画ではなくて本人の方。
「ラブ・タンバリン」好きとしては、成年向け連載を黒歴史にしていないところはとても嬉しい。
 
けものとチャット

あ、みずしな二作目だった。まあいいか。
決して可愛くない猫ギャグ漫画。
猫に嫌われ続ける私は生徒会長が他人におm(ry
通勤路に”チョーロー ”と呼ばれる老猫が居る。だが私以外に”チョーロー ”と呼ぶ人を見た事はない。
 
B.B.Joker

どちらかというと「殺し屋さん」よりこっちが好み。
ファンブックも単行本化されるほどの人気なのだが…ごく一部で。
印象としては「×-ペケ-」からブラックさを引いてシュールさを足した感じ。
 
「氷室の天地 Fate/school life」

Fateを知らずとも、ギャグ4コマとしてふつーに楽しめる。但し作品の理解度はヲタ度に比例する。
古いアニメとか特撮とかゲームとか日本史とか芸術家に無駄に造詣が深い方にお薦め。
原作Fate/stay night(エロゲ)は以前プレイしようとしたが長過ぎて挫折。
 
今日の早川さん

本好き女性達の生態観察記。webコミックで連載。
キャラにはあまり共感しないのだが、その行動に対する共感度は異常。
まあ本読みとしては外せない一冊。
5/23発売の2巻の配本がウチの店に無かったんですが、早川書房さん如何なもんでしょうか?
グイン・サーガの配本は毎巻100冊あるんですがねえ…
 
「放課後キッチン」

あまりにも深く埋もれすぎてしまった天才・水田恐竜の異色ドタバタコメディ。
ガキんちょ女子高生主婦・ちかこはキャラとして完成してしまっていると言わざるを得ない。
ギャグに素で吹ける一品。
 
モンキーパトロール

フツーな様でフツーでない販売員とOLと毒婦のコメディストーリー。
本編で笑って外伝で泣け。
有間しのぶも埋もれすぎだよなあ。もっと評価されて良いと思う。万人に薦めたい。
 
「はにーすいーとティータイム」

ゆるーい三姉妹の喫茶店繁盛記。
山野りんりんの絵は和むなあ。
ネタが弱くてもそれを補って余りある雰囲気の良さ。
 
「ドクター秩父山」

何気にアニメ化もされているシュールでブラックな下ネタ4コマ漫画の臭作 もとい秀作。
因みに秩父山の声は神谷明
「ヤング田中K一」を見ていると
『親や子供に見せられないマンガを描くこと』
という作者のモットーがごく自然に思えるから不思議だ。
 
 
食わず嫌いな人にこそ是非。