淋しいな鉄ありてこそ冬籠
※夏目漱石の句「淋しいな妻ありてこそ冬籠」より。
前回都電散策譚挙げたのが半年前。時の過ぎるのは早いものですなあ。
で、久しぶりに よしぞー氏+1名と都電満喫の旅に出かけてきた。
今回は旅情を考慮して銀塩機材は持たず、コンパクトデジカメのみ携行。
道中の詳細は彼のブログの方が判り易く書いている筈なので端折っていく。
今回の出発点は早稲田。例の食堂で(私一人だけ)大判焼きを買っていざ出陣。
一旦大塚で下車し、一日乗車券を購入。400円で乗り放題とリーズナブル。
右は、棒立ちでひたすら地図とにらめっこするおねえさん。
ついでに老舗のラーメン屋・ホープ軒で腹ごしらえ。
吉祥寺の店よりは味が数段落ちるが、懐古気分には浸れる。
大塚駅前では専用軌道を外れて路面電車の気分を充分に味わえる。
完全な路面を走るのはココと王子駅前の二箇所だけ。
三ノ輪橋に向けて発車。車内は相変わらずシンプルながらもしっかり電車している。
30分足らずで三ノ輪橋着。季節外れのバラが木枯らしに負けじと咲いていた。
駅前にはいかにもな煎餅屋さん。店員の姿は影も形も見えず。
JK発見。オチは無いんだ、すまん。
再び早稲田方面へ向けて出発。よく見ると前面にPASMOのロゴが…
しかし一日乗車券なので関係なし。便利なのは良い事だね。
荒川車庫で下車。ちっちゃいけどちゃんと車庫。
車体色に合わせた自販が粋。この色でジョージアMAXが無いのは惜しい。
日が翳ったので流し撮り。もっと斜めにしてチープな感じを出したかったのだが中途半端に終わる。
飛鳥山公園で再び下車。三角山の滑り台で遊んだ幼い頃の記憶を辛うじて引きずりだす事は出来た。
このD51もその当時からあった筈。
D51内部。綺麗に塗り直されてはいるけれど、どこか古めかしさも残っている。
鬼子母神前でまたまた下車。元々ここは武芳(たけよし)稲荷神社で、後から鬼子母神堂が建てられたものである。
武芳稲荷は、四00年程前から地主神として祀られている、それはもう由緒正しいお稲荷様だ。
本殿。追儺(ついな)会のお知らせが見える。追儺の読みをド忘れして本堂前でうんうん唸っていた事は内緒にしておこう。
巣鴨とげ抜き地蔵前。すっかり日も暮れて屋台も店じまい。
巣鴨から新宿繁華街へと消えていく二人であった。
一句。
冬晴れや 手を赤らめて 都電待つ
お粗末。